榛名無名雑感
第89号  生き方が問われるとき
私達は大きな傷を行けた時、または病にかかった時にこそ、自分の生き方が問われるようです。楽な生活の中には、生き方が問われることはそれほどありません。

新生会に入居している方々に接していて、そのことを強く思います。

最近急に足の筋肉が衰え、いつも『足が痛い、痛い!』と言っていた80代の男性は、 先日、 駐車場から玄関まで、一人で歩く練 習をしているではありませんか!

車ばかりで、歩くことを怠っていたあの方が、ついに足の筋肉の衰えに気づいたのです。

私は驚きました。わたしは足が痛い時には、レグウオーマをサポート代わりにしているとその方に、言ったことがあります。その私のアドバイスを実行してみて、「足が初めて楽になった」と、ずいぶん感謝されました。

その方は最近持ち前の優しさが表情にあふれています.
痛さを経ての優しさです

同じように、入居者のお一人お一人の苦悩を越えての優しさが、この場所にはあるようです。


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第88号  長い廊下
マリヤ館やバルナバ館を抱え込むようにして立っている梅香ハイツは、ウエルカムセンターの受付を入り口に、右に新しい温泉、左に売店と古い男女別々の温泉があります。

受付から始まって長い廊下があり、右にきれいな食堂、左に研修室があり、廊下は中央で左に分かれ、マリヤ2号館、3号館へと続きます。直線の廊下はマリヤ1号館、バルナバ館へと続いています。

このような長い廊下は珍しく、面白さえ感じます。食事時には、それぞれの方面から廊下を通って入居者が食堂に集まります。

温泉に行くにもこの廊下を使用します。
途中にはソフアーがあり、喫茶が週に2回開かれます。

何をするにもこの廊下は要です。
また、廊下に住みつく「カズ」という猫が、入居者の癒しともなっています

最近、この廊下を 「館内散歩」 と称して 「歩く」 人が出てきました。  雨の日や風の強い日、 夏の暑い日など、そとの散歩やウオーキングができない時、 毎日「歩く」ことをテーマにこの長い廊下を行ったり来たりしているのです


この長い廊下の役割は、館内をつなぐだけでなく、「館内散歩」という体を動かす役割も、
加わってきたように思えます。
第87号 お猪口一杯の水
新生会には診療所があります。 診療所の中には、鍼灸があり、先日 自分も鍼灸にかかることにしました。

鍼灸師のコトコ先生は、治療をしながらいろいろなお話をしてくださいます。

「若い人の自然治癒力(免疫力)をプールの水に例えれば、プール一杯の水を持っています。 それが年寄りになれば、90歳でお猪口一杯になってしまいます。」と、免疫力の年齢差のお話をしてくださいました。

確かに、昔は、このぐらいのことでは、医者にかからずとも自然に治ったのに…ということが多くなってきたように思えます。

とかく、歳をとるということは、お猪口一杯になってしまうものなのか…絶望的になっていくように思えます。 しかし、「病は気から」というように、いつも元気を出していくように努めることが大切です。

新生会の入居者は、いつも「笑い」「感謝」の生活をしています。「笑う」「感謝」は自然治癒力を増すようです。


周囲のお年寄りを見ながら、100歳にもなろうとする人が、プール一杯の自然治癒力をまだ持ち合わせているかに思える方もいらっしゃるものです



鍼灸師コトコ先生から、まだまだ生命の不思議さを聞かせていただくことを楽しみに、わたしは、1週間に1度、はりとお灸に通っています。


第86号  激痛の中で
   歌舞伎俳優の片岡仁左衛門が、公演中、また千秋楽を迎えてから後に襲った過酷な闘病の様子を、先日、新聞で読みました。

   その闘病の中で、彼は次のようなことを言っているのが、私の胸に深く突き刺さりました。

   …病の激痛に襲われながら、自分はなぜこんなに苦しまなければならないのか。」と 闘っていました。 そこで、痛み、苦しみによって、  これまで知らず知らずに犯していた罪が洗い流され、 魂が昇華されるのだと発想を転換してみることにしました。 
  痛み、苦しみと闘うのではなく、 自分が今置かれている状況に感謝するよう努力しました。 容易ではなかったですが、 そのことにより、 だんだんと痛みが苦ではなくなってきました・・・

 

 闘病を経てのこの境地。  とても自分自身に当てはめることは容易ではなさそうです。


第85号  新生会に温泉あり
私は低血圧で、貧血気味、冷え症 …すべての私の病はこのあたりが原因のようです。

そこで、都合の良いことに、ウエルカムセンターには温泉があります。

折角の温泉ですから、私は、足湯、腰湯として、午前午後に1回ずつ湯につかっています。

基本的に毎日、PCでエッセイを書くことを自分に課しているのですが、PCにはあまり長く向かわないことにしています。体を動かすことの方が、特に自立型老人ホームには大切だからです。PCで文を創る合間に、私は、ストレッチをやったり、軽体操をしたりして、そして温泉に行きます。一人で軽く足を湯の中でマッサージをしながら、至福の時を過ごしています。


マッサージをしていると、足が軽くなるのがよくわかります。


それが私の生活の基本形です。新生会はよいところです。




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