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榛名無名雑感
第73号  みんな優しくなっていく
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 光の中の新生会


   新生会に入居して、2年と数か月が経ちます。 ここで生活してみて最近気づいたことがあります。
 
   それは、入居者一人一人が、どんどん優しくなっていくように思えるのです。

     …足の遅い人のために、長くドアを開けて待っている人。  食事の席を空けて仲間に入れる人。  病気になった人を本当に心配する人。  入院した人を見舞いに行く人。  共同の場に鉢を置いて育ててくださる人。  雪の降る中、となりの車のワイパーをさりげなく上げてくださる人。  なによりも、どのようなタイプの人をもお互いに受け入れることができる、そのような雰囲気が、自然な形でただよっているように思えます。…

   それぞれの異なった人生を歩んできた人たちが、我を張るのでもなく、共同体となって生活していることには驚きます。  年齢を重ねれば重ねるほど、他者に対して優しくなっていくのはどうしてでしょうか。  


   わたしは、その要因を二つ思うのです。

  一つは、みんな一人一人、自分も老いて行き、その弱さを自覚しているからだと思います。だから、他の人の弱さも他人事ではなく思え、お互いに優しくなっていくのでしょう。 
 

  そして、もう一つ、 この和やかな空気を作っている要因は、 職員の皆様の対応の良さではないかと思うのです。 どのような入居者にも平等に、 笑顔で接している姿が、 新生会の空気をつくっているのは間違いのないところです。


  新生会は、 人間的に成長する場でもあることを覚え、 感謝を持って、 日々、豊かな交わりに中で、歩んでいます。


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第72号  命の独学
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   新春の生花


  三浦綾子のエッセイの中に、こういう言葉が出てきます。

   …女学校を卒業した時、歴史の教師が、「君たちが卒業したということは、独学できるということである」と言ったが、 その言葉を忘れることができない。…


  「独学」という言葉に接して、私は、ドキツとしました。  自分は仕事をリタイアして、既成の仕事から解放され、新生会に入居している。  しかし、独学と言えるものをしているだろうか。 

  なるほど周囲のお年寄りは、書道をやる方々、英会話、生花、手毬、絵画、陶芸、旅、…
それぞれ、趣味の域を超え、独学の道を歩んでおられる。 …聖書を読むこと、祈ることを自分に課しておられる方も少なくない。

  新生会に入居して、周囲の方々に接するにつけ考えさせられることは、 「独学」は、女学校を卒業する時だけでなく、「老いていく時」も、 老いを悲しむのではなく、 「独学ができる!」という、 前を向く楽しみが、 死に至るまで、 確かにあるものだと思います。

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