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榛名無名雑感
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第51号  桜が開花するまで
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春を待つ榛名の雪景色


  京都のある染色家に、特に桜色に染まった糸を作る名人がいらっしゃるそうです。 桜色の華やかで、しかも落ち着いた糸で織った着物を見て、ある人が「この色は何から採りだしたのですか」と尋ねました。 「桜からです」とその名人は答えました。てっきりその尋ねた人は、桜の花びらを煮詰めて色を採りだしたものだろうと思ったのですが、よく聞くとそうではなかったのです。

  この美しい桜色の染料は、花を煮詰めて採りだしたものではなく、桜の樹の「皮」「樹皮」を煮詰めて採りだすということなのでした。 しかも花が咲く直前の幹の皮がいいということだったのです。

  桜の花が咲くまでには、枝も幹も、樹全体で懸命になって桜色になる準備を一年間かけてしている。 美しい開花はわずか二週間程度ですが、樹木の生活全体・樹液までが桜色になろうとしていなければ、あの美しい桜の開花はないということでしょう

  暑い夏も、寒い冬の日も、雪の中でも、決して樹は怠けていなかったのです。


  新生会に身を置いて、多くの人生行路を経た方々に囲まれて生活しています。
  100歳を越えた方も、90歳になる方も、それぞれの人生全体、その樹液までもが、桜色となり、もう一華の人生を咲かせようとされている
 
  若輩ながらそのことに気づかされ、幸せを覚えているのです。


2014年2月10日

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